東海道五十三次最西の宿場町大津近辺には、今でも老舗の旅館や甘味処が名残る。そしてここ瀬田川は大津の玄関口であり、旅人の心を休める場所として石山詣が平安時代から親しまれていたところ。現代ではその風情を引き継ぐのが和菓子と温泉旅館である。
「その昔、石山寺を訪れた島崎藤村がこの地を愛し、しばらく暮らしたという話にちなんでの店名だそうです。僕にとってはこの“たばしる”という自家製の和菓子が最高。丹波大納言の餡子の中にクルミが隠されてまして、この食感がまたたまらないんです」
「ここは石山寺の伽藍山麓にあり、正面には瀬田川。数寄屋造りの純和風料理旅館で、石山特有の希少な高度ラドン鉱泉の温泉にでもつかって、川を眺望するのがいいと思います。ほかにも季節折々の料理や、近江牛のすき焼きなど、食事だけでも利用できます」