| お名前 | 賀代 純三 様 | 所属 | ─ | ||
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| 意見受取日 | 平成16年2月23日 | 受取方法 | アンケート | ||
(琵琶湖水位±0の意味)
琵琶湖の水位は明治7年から瀬田の唐橋のところの中の島で測られてきました。平成4年から、琵琶湖内の5地点の平均値を用いることとしましたが、当時と±0の高さは変えていません。明治7年当時にどのようにして±0を設定したのかは不明ですが、
通常、湖沼や河川の水位の±0は、その場所の一番深い箇所の高さ、或いは、その水位より下回らないような高さを±0として設定します。明治7年当時の瀬田川は川底が非常に浅く、瀬田川の水はけが非常に悪い状態で、ちょっとした降雨でも琵琶湖の水位が上昇し、琵琶湖沿岸は水浸しとなりました。そのため、当時の琵琶湖水位は平均的に+80cm程度あり、マイナスになることは殆ど有りませんでした。±0は常にその水位を維持させるための目標として定められたものではなく、水位を図るための基準として設定されたものです。
(琵琶湖の水位変化の特徴)
その後今日までに、瀬田川の流れを良くするため、幾度か川の底を掘る工事(浚渫による疎通能力の増大)を実施しました。
そのため川底が深くなり、瀬田川の水はけがよくなり、琵琶湖沿岸の浸水被害は格段に軽減され、合わせて、琵琶湖の平均的な水位も徐々に低下してきました。その結果、以前は利用出来なかった湖岸域も、美田として開発が可能となりました。
また、琵琶湖に流入する一級河川は約120本あるのに対し、琵琶湖から流出する河川は瀬田川1本だけです。大きな雨が降ると琵琶湖への流入量が多く、これに対し瀬田川は、明治以降、水はけが格段によくなったものの、依然として流入量に比べ流出量が小さいため、琵琶湖の水位は必然的に上昇し琵琶湖沿岸が浸水することになります。また、一度琵琶湖の水位が上がれば、水位を下げるのに長時間かかります。
例えば、琵琶湖流域に100mmを超えるような雨が降ると、琵琶湖の水位は一気に30cm程度、それ以上の雨が降れば更に40cm、50cmも上昇してしまいます。一方、平成15年度の実績では、瀬田川洗堰を全開しても、瀬田川・宇治川の現況の川幅や深さでは流すことのできる流量が限られているため、概ね4〜7cm/日程度(出水によって異なります)しか琵琶湖水位は低下しませんでした。
(梅雨期・台風期の水位管理)
このため、梅雨期や台風期は予め水位を下げておき(予め下げておく目標の水位を「制限水位」と呼んでいます)、下げたことによって琵琶湖の治水のための容量を確保し、琵琶湖沿岸の浸水被害を軽減することとしています。過去の水位操作においては、夏期の目標水位を±0としておりましたが、平成4年以降は、新たに制定された「瀬田川洗堰操作規則」に基づき、琵琶湖沿岸の浸水被害を軽減するため、予め6月16日以降は-20?、9月1日以降10月15日までは-30?まで下げておくように管理をしています。また、降雨によって琵琶湖の水位が制限水位を超えてしまい、さらにその後、台風の襲来等により大雨が予想される場合は、洗堰を全開するなどして放流量を増やし、速やかに制限水位まで下げるようにしています。
梅雨期や台風期に制限水位まで水位を下げた後に、期待していた降雨がない場合でも、下流の上水、工業用水、かんがいなどの水利用や淀川の水環境を維持するため、洗堰から必要な水を流さなければなりません。従って、6月の空梅雨や夏場の干天等雨が少ない年は、琵琶湖水位は必然的に低下してしまいます。なお、琵琶湖の面積は流域の全体の面積の約1/6もあり、一旦琵琶湖の水位が下がってしまうと、かなりまとまった雨が降らない限り水位回復はなかなか望めないことになります。
(梅雨期・台風期以外の水位管理)
その一方で、水利用の観点からだけ言えば、琵琶湖の水位は出来るだけ高く維持した方が有益です。しかし、高く上げ過ぎると琵琶湖沿岸で浸水被害が発生します。また、冬期には波浪による浜欠けを助長し、ヨシ刈りに影響を与える場合もあります。従って、必要以上に琵琶湖の水位を上げすぎないことも重要であり、10月16日から6月15日までの間は、常時満水位である+30cmを超えているとき、又は超えることが予測されるときは、この水位以下に低下させ、又は上昇を抑制するようにしています。
このように、瀬田川洗堰の操作は、琵琶湖沿岸及び下流の治水・利水・環境の観点から、制限水位や常時満水位という異なる水位で管理をしています。しかし、瀬田川・宇治川の現況の川幅や深さでは、流すことのできる流量が限られていることや、将来の降雨を正確に予測することができないことから、琵琶湖の水位を人為的に完全に管理することができないため、降雨の大小により水位は大きく変動せざるを得ず、琵琶湖の周辺で浸水被害が発生したり、渇水の時には水利用に制限が加わったりすることがあります。
協議会の中でも一般傍聴者から意見を伺う機会は用意されています。また、協議会とは別に、住民から意見を頂く機会も設けさせて頂きます(平成16年4月25日実施)。
なお、琵琶湖河川事務所では、皆様からのご意見はいつでも受け付けております。ご意見をいただける場合は、kasenseibi@biwakokasen.go.jp又はFAX:077-546-6672までお願いします。
瀬田川周辺には、大日山や鹿跳渓谷など美しい自然風景が残り、石山寺や建部大社、立木観音、瀬田唐橋、南郷洗堰といった歴史・文化的資源が点在しています。一方で、瀬田川沿いの幹線道路には歩道の設置されていない部分があり、周辺を安全に散策したり、川に親しんだりしづらい状況でした。
現在整備を進めている瀬田川の散策路は、河川内の空間をゆっくりと水辺に親しみ、周辺の自然・歴史・文化的資源間を移動・散策する際にも安全・快適に利用できるための路を、バリアフリーにも配慮して整備しているものです。
散策路の整備検討範囲は、名神高速道路瀬田川橋梁下流〜瀬田川洗堰間約3.5km(両岸約7.0km)です。このうち左岸側の約2.0kmの区間については過年度より継続して整備を実施中で、平成15年度末までに篠部川合流部の上下流約0.5kmの区間を残して整備が完了した状態です。篠部川合流部上下流約0.5kmの区間については、平成16年度に、流入河川及び瀬田川の洪水時に治水上支障とならない構造を検討する予定にしており、併せて瀬田川水辺協議会でご意見を伺うこととしております。
なお、左岸側の名神高速道路瀬田川橋梁から下流側約1.1kmの区間については、水辺に植物が自生するなど景観上優れている区間と認識しており、散策路の設置は行わない予定にしていますが、それ以外の右岸側等の整備のあり方とともに、「瀬田川水辺協議会」でも議論して頂いた上で、住民の方々、自治体からもご意見をいただきながら今後決定していく予定です。

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