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風化した花崗岩の土地では、木を植えても根付きにくく、植えた木を育てる継続的な保育工が必要です。
化学肥料をヘリコプターで散布したこともありました。
植栽後、4年,7年,10年目にヒメヤシャブシの伐採を行っています。
植栽はクロマツとヒメヤシャブシを一緒に植えていますが、ヒメヤシャブシは成長が早く、クロマツに覆い被さり、クロマツの成長を妨げます。
そこで、ヒメヤシャブシを伐採し、クロマツによく陽が当たるようにします。
切ったヒメヤシャブシは、腐敗してクロマツの成長に必要な肥料になります。
山腹工施工から10年以上経過すると、土壌が形成され樹木は順調に育ち始めます。
田上・信楽では、植栽後およそ25年経過すると、クロマツ林はアカマツの林に変わり、35年頃からその中にこならなどの落葉樹が混ざり、45年経過すると、椎や樫など本来このあたりに生えていた樹木が自然に育ち始めます。
植栽後25年経過した林です。
植栽したクロマツから、より乾燥に強いアカマツに変わってきています。
35年経過した林です。
広葉樹が大きく育ち、松とこならの数がほぼ同じくらいの林になっています。
45年以上経過すると、大部分の松は枯れてなくなり、椎や樫などが育ってきています。
椎や樫は1年中緑の葉を残し、太陽の光に照り輝くことから“照葉樹”と呼ばれています。
100年が経過したところでは、照葉樹が大きく育ち、山が荒廃する前の本来の姿を取り戻しつつあります。
他では余り見ることができない貴重な植物も育ち、山が荒廃する以前に生息していた動物たちも戻ってきています。
田上・信楽の山々は、長い年月をかけて本来の健康な山へと戻りつつあります。
その回復がこれからも続くように、私たちが見守り続けなければならないのです。